医歯薬の皆さんは国家試験を合格したらどんな医師・歯科医師・薬剤師になろうと考え、自分のキャリアプランをたてているのでしょうか。「将来は心臓外科の医者になりたい」「小児外科の医者になって子供達を助けたい」などと考えて、どういう自分を思い描いているのでしょうか。
そのために“今、自分ができることから始めキャリアを積んでいくことにした”方々が頑張っていただいているから、今の医療業界があるのです。
新薬の研究をしている方、新しい治療法を研究している方など、医歯薬のうち臨床に関わる医師達たけでなく、研究に携わっている方も大勢いらっしゃいます。それぞれ分野は違えども最終的には、“人の病気やケガを早く治せること”です。
看護師という仕事も同様です。小児科は分野ごとに科が分かれていないので、全身について学ぶことができます。小児科で勤務して、新生児、血液腫瘍、循環器、神経、肝臓、内分泌代謝などを深く学んでいくうちに、患者さんに対する基本的な姿勢も教わることができます。今は治癒が難しい病気でも、将来治るかもしれない新しい治療法を待っている患者さんや家族の方々に会い、気持ちも新たにキャリアを積みたいと思えるでしょう。
看護学生時代の実習で、白血病のお子さんが臍帯血移植を受け元気に退院するのを見て感激し、小児看護に興味がわいたという看護師さんがいました。小児看護は、専門看護師資格です。その看護師さんは実務経験を積みながら小児看護の勉強に励み、小児看護の資格を取得することができました。資格の取得も、キャリアを積む方法の一つです。
1人1人の弛まぬ研究や努力の結果が、病気で苦しんでいる患者さんを救っているといえます。